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おそれ【虞】 (いやな事が起こるのではないかという)心配。 例¦「○位転落の~が強まる/流出の~を秘める/豪雨の~が有る。」 表記¦『恐れ』とも書く
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めいふく【冥福】 死後の幸福後生(ゴショウ)。 例¦「故人の~を祈る」
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ホーマー【homer】 (野球で)本塁打。ホームラン。
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さいわん【才腕】 頭がよく働き、物事をてきぱきと処理する能力。
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最新更新 4月13日 リンクが使用可能になりました!お探しの情報はメニュー及び検索でお探しください。 5月6日 メニューを更新しました。新たに辞典を追加、使用可能になるまでしばらくおまちください。 5月10日 国語辞典が使用可能になりました。ぜひ活用ください。 5月11日 世界遺産が追加されました。また、メニュー・トップページを大幅に変更しました。 6月21日 野球情報を追加しました。情報の提供をお願いします。 このwikiは…… 参加人数(リーダー含め) 2人 情報 戦闘機 2機 ヘリ 1機 戦艦 0隻 戦車 0台 旅客機 0機 国 1ヵ国 自衛隊基地及び飛行隊 1件 野球情報 (仮12)0チーム 辞典総合 6単語 世界遺産 0件 ゲームモンスター情報 0体 数学基礎情報 0件 社会基礎情報(歴) 0件 社会基礎情報(地) 0件 理科基礎情報(化学式) 0件 ~計 11(仮含め23)~ 制作予定ページ プロ野球12球団 ~君たちはこのwikiを宿題の参考にしてもいいし、しなくてもいい~ 『しょうがないでしょ、宿題は残酷なんだから』 ※国語辞典は 新明解国語辞典 を参考にしています。
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*「武器や防具は 持っているだけじゃ 意味がないぞ! ちゃんと 装備しないとな!」 ゲーム序盤にほぼ確実に言われる台詞。兵士などが言う事が多い。 中盤以降では、武器防具を道具として使うことが多くなるため、持っているだけで十分な時もある。
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どこへ行こう。 あたしはさっきからずっとそればっか考えていた。 そのせいでまだ一歩も踏み出せないでいる。 徐倫のため他の奴らを殺して回る、とは言え、徐倫本人に会うのは避けたい。 そりゃあ、探して保護した方がどう考えても良いだろうが、そんな効率の問題じゃあない。 向かいたいのは、『人が寄り、なおかつ徐倫が行かない』どこか。 徐倫を襲いかねない危険人物を探すのもだが、優先すべきはこれだ。 危険人物と言えば……プッチはどこ行っちまったんだ? プッチと同行してたらしい筋肉達磨も行方不明だし、放置すんのは絶対に避けたい。 「やっぱ行くっきゃねえのかなあ~?」 さっきから気になってしょうがない巨大な建造物、コロッセオ。 イタリアだったかに在ったんじゃあねーのか? 極上の料理にぶっかけた蜂蜜のように街の景観はブッ壊されてることだろーよ。違和感バリバリだ。 徐倫はわざわざ行かないだろうな、こんなところは。拠点にするには無駄に目立ち過ぎる。 かと言ってここに寄りつく奴なんてそうそういないだろうってのもまた言えるわけで。 いるのは、状況の見えてない馬鹿か、相当の自信家のどっちかだろう。 6時間も経ったんだから皆現実が見えてるだろう、後者の可能性の方が高い。 「いいや……違う、行かなきゃいけない。徐倫のためにもここは!」 行かなきゃいけない。 たとえ誰もいなくても、いずれ捜索する者が現れるだろう。 物陰に隠れてそいつにFF弾を打ち込めばそれでいい。 それだけで、たったそれだけで決着はつく。 「……できるのか? あたしは、その『たったそれだけ』が?」 乗っ取った男、ダービーを打つ時さえためらったのに? 震えが止まらず、ろくに照準を合わせられなかったのに? そもそも途中まで殺しを躊躇してたのに? (なのに貴様は『たったそれだけ』などと、エラソーにのたまってるのか? プランクトンの分際で) プッチ神父があたしを嘲る声が聞こえた、気がした。 「……ああ、そうだ、『たったそれだけ』だよ。わけねぇんだ、徐倫のためなら」 その声を振り切るようにして走る。 ウダウダ悩んでる暇はない、徐倫の身を案じるなら。 思い出を足かせのように引きずってしまうから一歩一歩が重いんだ。 捨てなきゃあ、前には進めない。 必要なのは目的。空条徐倫のために戦うという目的だけ。 ★ 話し相手がいないというのは、寂しいものだな。 プッチが居なくなってから、奴の魅力を再認識させられた。 することもなく一人でいるのは面白くない。 悠久の時を生きてきたはずなのに、退屈な時間はひどく長く感じる。 いつもだったら頭のクールダウンに十分な時間は過ぎただろうが、高ぶった気持ちは一向に冷めない。 同族のこともそうだが、ここに来てから満足に戦えていないのが原因だろう。 プッチには悪いが、今誰か来ようものなら手加減できるかどうかさえ怪しい。 「ヌウ?」 侵入者……来たか。 足音を出来るだけ出さない歩き方はしているが、地を伝わる振動は消しきれまい。 だが、気配の消し方は修羅場をくぐりぬけてきた波紋戦士のそれに劣らない。 これほどの腕なら、その力奴らに匹敵するかもしれん。 文字通り血が滾るのがわかる。 ジョルノとの戦いの際、プッチに介入されてから、その鬱憤を晴らしたくて辛抱たまらなかった。 今回は邪魔する者はいない。来ようものなら、そいつごと叩き潰すまで。 狩りの対象の足音止まる。距離からして、機を見計らっているのだろう。 「そこにいるのはわかっている。おとなしく出てきたところで見逃す気などないがな。 貴様がその気なら、相手してやろうじゃあないか」 スッと立ち上がってみせたが、向こうは動かない。 「来ないのか? ならばこちらから向かうぞ」 不意を突こうとしたのだろうが、無駄だ。その目論見ごと吹き飛ばしてくれる。 対象は20メートル先、柱の後ろ。侵入者は動かない。 接近、残り10メートル。侵入者は動かない。 接近、残り5メートル。まだ動かない。 3メートル、2メートル、1――――。 右足を鞭のように振るい柱をなぎ倒す。 石塊吹っ飛び、破片舞い散る。その陰からひらりと飛ぶ影一つ。 射出音六度響く。飛来物が2、3頬を掠る。 横転しながら着地したそいつは。 「貴様は……」 ジョルノに治療されたはずの男だった。 ★ (チッ……柱の影を見に来たところを上からズガン! と考えてたが甘かったぜ。 しかし、よりによってあの筋肉達磨が相手か!) さっきまでプッチの次に再会を願ってはいたものの、それは恋い焦がれた者同士が浮かべるような感情じゃあない。 こいつに対しては、そんなのとは対極にある憎悪しか浮かばない。 『どうやらコイツは貴方の肉体を取り込んだようです! つまり貴方とヤツの相性は最悪!』 ジョルノの言葉を脳裏で反芻する。 F・F弾はプランクトンを射出する攻撃だから、肉体の一部を飛ばしているようなもの。 こいつを放置すんのは危険だが、そう思ってた割に対策は練っていなかった。 近距離パワー型スタンド並みの力も吸収されて通用しないこいつ相手に、どこまでやれる? 「よりによって貴様か。野放しにすればプッチも厄介に思うだろう。協力は……出来るはずもないな。 遠慮はしない、ここで片付ける」 そー言う奴の表情からは、笑みが見て取れた。 随分とまあ舐めくさってくれるじゃあねーの、えぇオイ? 策がない? なら見つけ出せばいい! とにかく、今は時間稼ぎをするしかないッ! 指先を銃口に変換、発射。 よけられるが問題ない、距離を稼ぐための布石だ。 さて、どうする? DアンGやダービーにやったように、肉片をまき散らす手は使いたくない。 リスキーすぎる。二人ともほぼ動けないという前提があったから出来たことだ。 外側から傷をつけるのは難しい。体液を奴の中にブチ込んで繁殖させ内部から破壊するしかないが、体表に打ち込めば吸収される。 要は、『最初っから内部にブチ込む』しかないわけだ。 それができる箇所はおそらく、口内、眼球、耳とか鼻とか……顔付近に集中してやがる。 ヘヴィったらありゃしねえ。 コロッセオに地下があると知ったのは偶然だったが、最初はラッキーだと思った。 遺跡のように入り組んだここなら奇襲しやすい。 だが、強い奴に対してあれこれと策を弄するのは無駄だとさっきので思い知らされた。 位置が位置だ。狙いを定めて、真正面から突っ切るしかねえ! 「どうした、鬼ごっこは終わりか? それとも、このエシディシに命乞いでもするつもりか?」 駅のホームみてーなところまで走って立ち止まったあたしに、そう言って蔑視しやがった。 地下鉄が通ってるんだろうかとかムカつくヤローだとか考える暇もなく、思考のほとんどを隙を作るための作戦練りに回す。 「一つ聞いていいか? 分からんのだ。貴様は何のために戦う?」 向こうから話しかけてきやがった! 隙を得るための手口か? いや、あの圧倒的なパワーの持ち主がそんなことをするとは思えない。追いかける速さも加減したようだから。 だからあたしは深く考えず、正直に率直に答えてやった。 「あたしはあいつを……徐倫を生き残らせなきゃならねーんだ! この命に代えても! テメーみたいな化け物に徐倫を殺されてたまるか!」 ★ 「一つ聞いていいか? 分からんのだ。貴様は何のために戦う?」 言うなればこれは最後通告。 このままならわけなく勝てるだろうから、協力するかどうか一応聞いておく。 目的が一致するなら、プッチの頼みを無下にするわけにもいくまい。 「あたしはあいつを……徐倫を生き残らせなきゃならねーんだ! この命に代えても! テメーみたいな化け物に徐倫を殺されてたまるか!」 そんな思惑つゆ知らずといった感じで、聞けたのは随分と身勝手な理由。 「安っぽい感情で動くんだ――なッ!」 男に接近を許してしまった。構えた銃口を顔に向けられる。 回避は間に合わない。 「直を――喰らいやがれ!」 不意を突かれたのは驚きだが、口なら吸収されないとでも思ったか? 吹っ飛びはしたものの、喉の傷は浅い――何ィ! 喰い……破られる!? 「勝った! 臓物をブチまけなァァァ――――!」 ★ 確かに打ち込んだはずだ、途中で吹っ飛んだから二発だけだが確かに。 即、分裂も命令した。なのに、何で。 「何で! フー・ファイターズが死滅してんだよォォォ――――!」 慌てふためくあたしとは対照的に、筋肉達磨は落ち着きはらってペッと掌に血反吐を吐きだす。 「こんなものに……こんな塵に匹敵する微小な生物に喰われかけるとはな。反省しなくては」 かろうじて生存しているフー・ファイターズのことだろう。 熱した鉄板に水滴を零したような音がして、そこで完全な死滅を確認した。 「もし俺の流法がこの生物を焼き殺せる「炎」でなかったなら。「炎」でなかったならッ! どうやってあの攻撃を防いでいたか分からなかったぞ……」 奴の唇から血液垂れる。そこから煙を帯びて皮膚が焼けていた。 奴の能力は、フーファイターズを焼き殺すほどに血液の温度を上昇させる能力らしい。 肉体を取り込むこととの関連性は見出せないが、分かったことはある。 今のあたしじゃ、コイツに勝てない。 「さっきから気になっていた。鉄塔の側にいた女と、貴様の動きは酷似している。 変装か……あるいは、肉体を乗っ取ったのか?」 冷や水を浴びたようにピクリと反応してしまう。 「図星のようだな。フン、とんだお笑い草だ! 他人の肉体を乗っ取り、あげく、ジョリーンだったか? そいつ以外は内側から喰い破る。 貴様が俺を化け物と言えた口か?」 反響して聞こえたのは、地下だからというだけじゃあないだろう。 「その人にも化け物にもなれぬ出来損ないの頭で考えろ。ジョリーンが貴様の助けを必要とする弱者なら間もなくくたばる」 「徐倫を侮辱するのはやめろ! それに、これはあたしが勝手にやってることだ!」 「だが俺は言い振らすぞ?『ジョリーンの仲間であるフー・ファイターズは殺し合いに乗った』と」 事態は、あたしが死ぬより最悪の方向へ向かってしまった。 もしそんな話が流布すれば、徐倫は集団から敵視され、疎外されるだろう。 そうなれば彼女の孤立は必至。生き残れる可能性は激減する。 「徐倫は同行者から嫌われるだろうな。除け者にされ、弁明すら聞いてもらえないのが目に見える」 「黙れ! 徐倫は、徐倫は」 「必死に孤独に耐えたところで、噂を聞いた誰かが始末しにかかるだろう。 それとも、耐えかねて自殺するのが先か?」 「黙れ黙れ黙れ!」 壊れたテープレコーダーのように必死に言葉を繰り返す。 耳もふさいでいるが、それに合わせて奴は声量を上げてきた。 守りたかった徐倫が殺される。湧き出るそのイメージを塞き止めたい。 だが、奴の暴言が途切れることはなかった。 「その時の死に様はどんなものなのだろうな? 刺殺? 絞殺? 銃殺? 圧殺? 自殺なら服毒というのもあるかも知れんなあ?」 「黙れ……黙れ……死なせて、たまるか……」 そして、自分でも分かってたから恐れていた、最も耳に入れたくない一言を―― 「いいや、ジョリーンは死ぬ。だが忘れるな、徐倫を殺したのはお前だ。全て貴様のせいだ」 ――聞いた途端、あたしはキレた。 「黙れエエエエエエエエエエエエ!」 ひたすらに、残像が見えてくるほどに拳を振るう。 だが見切られる。左腕をつかまれる。 「動揺して安易な攻撃を繰り出したなあ~~~!」 拳撃が止まった隙を突かれ、野菜を切るように容易く、右手首が手刀で切り離される。 ボールみたいに宙を舞う手首。 「そしてお前は『得意顔してしゃべんなこのウスラボケが』と言う!」 「得意顔してしゃべんなこのウスラボケ――がッ!」 顎を蹴とばされた。舌を噛んだ。 受け身を取れずに倒れる。自然と奴に蹴られた脚を見ることになる。 切られたはずの右手首が一体化していた。 「右手からまた撃ってくると思っていたぞ。狙いは耳の穴か?」 完全に、読まれていた。 血液が駄目だったから、リンパ液で満たされた耳内部の組織、蝸牛を狙うという策を。 F・F弾を、飛ばされた右手からブッ放してやろうとしたことを。 空中で変化する指を見逃さなかったのだろう。 奴はあたしを蹴ることで右手を操作する集中力を損なわせ、同時に振るった足で手首を吸収しやがったのだ! 「絶望のォ~! ひきつりにごった叫び声をきかしてみせろォ~~~!」 起き上がっていないあたしに容赦なく向かってくる。 チクショウ……ここまでなのかよォ……! ★ 戦略的撤退を取った俺ってえらいねえ~~~。 『セト神』は解除さえされなければ無敵の能力なんだからな。 ん? ここに来る以前子供化したポルナレフに追い詰められた? そんなこと言うのはえらくないね。 北上した俺の目に留まったのはコロッセオ。 目立つ施設だから何となく向かってしまったんだろう。 足が見つかった余裕もあって、内部の捜索をし始めたんだよ。 盗られたらまずいから、バイクは目立たないところに隠したけどな。 そしたらなんと、地下への隠し通路を見つけたんだよ! 俺ってばますますえらいねえ~~~。 真実の口が蓋になってたなんて驚きだぜ。 んで、喜び勇んで侵入開始したってわけだ。 遺跡みたいな内部を探検してると、途中で近代的な場所に通じた。 いや、何か騒がしい音がしてたからその正体を知りたかっただけなんだぜ? それに関わろうなんて微塵も思わなかった。 だが、生まれてこの方、あれほど自分の選択と幸運に感謝したことは無かったね。 「ダッ、ダァービィー!」 感動の再会ってやつだ。 背負ってた女が居ないが、この際どうだっていい。ダービーに会えただけで良しとしよう。 しかし緊急事態だ。 俺がダービーを見つけて数秒後、奴の右腕が吹っ飛ばされた。 誰がやったって? 一番会いたくなかった筋肉野郎だよ。 何か叫びながらニヤついてやがる。おぞましいったらありゃしねえ。 関わりたくないし今すぐにでも逃げちまいたい。だがこれはチャンスなんじゃあねーの? ここでアメリカンコミックのヒーローよろしくジャジャーンと助太刀に入れば、 ダービーの信頼が得られるわ、危険人物を無力化できるわいいことづくめ。 こーいうのは大抵リスクが付きものだが、あのデカブツはこっちに背中を向けてっから気付いてねえ。 ジョセフみたく見た目ジジイじゃあねえし、影に2、3秒触れさせればイジメ甲斐のある子供に変えるには十分。 そもそもダービーがやられたら、次にやられるのはこの俺だろう。元々危険なのは変わりあるめえよ。 そうこう考えてるうちに蹴りがダービーの顎にモロに入る。こりゃあ今すぐ行かねえとダービーがやられる! 意を決してスタンドを発現、最大限影の面積を拡張し走り出した。 ★ 「ねぇねぇディアボロくぅ~ん、いい加減冷房を切りに行きたいんですけどお」 「俺とこいつを危険に晒してもいいと? 三人一緒に行くのも論外だ。 俺かお前がこいつを服ごと抱えて行く必要があるから、下手をすれば咄嗟の事態に対処できない」 ジョセフの提案を退ける。 スタンド攻撃のせいで、俺はスタンドが使えなくなり、音石に至っては動きまわることすら難しくなった。 たくましい肉体を取り戻し、奇妙な術が使えるジョセフはともかく、俺と音石は戦力として計上できない。 籠城を選択した一因はそこにある。 消極的だが、選択そのものは間違っていないからこそ、あの時ジョセフは反対しなかった。 いかなる場合においても安全に振る舞うことを優先せねばなるまい。 「もっとも……裸のままこいつを抱えるのも勧めんがな」 「分かってるって。そんなことして突然姿が元に戻った日にゃあ目のやり場に困るってーの。 そもそも、冷房を切りたいのはこいつが震えてっからだ」 「うー……」 ジョセフが指差したのは、元々着ていた衣服にくるまっている音石。 ぶかぶかで見に纏えたものではないから脱いだようだが、寒さには耐えかねるのだろう。 唇は既に紫色、未発達の歯をカチカチ言わせて縮こまっている。 これくらいの年の子供には酷な環境だ。別に憐れんでいるわけではないが。 確かにこれが原因で、元に戻った時音石の肉体に異常が出ては困る。 従わせる利用相手が使い物にならなくなるわけだからな。 しかし、自分の命には代えられない。このディアボロ、何より危険は避けたいのだ。 「それに目の容態はどうなんだ? ほれ、水だ」 デイパックから飲料水を取り出し、ジョセフに渡す。 いい加減処置を施さないと、本当に役立たずになるからな。 「おお、わりいな」 「自分で言ったことだろう、目を洗う時間をくれと」 無視するように、バシャバシャと音を立てて目を洗うジョセフ。 この様子だと、あの問いも忘れているのではないか。 『娘がいると言っていたな。お前はどうしていた? この世界に娘も来ていたら……もし死んでいたら』 返答次第では見限る。だがこいつはそれを知ってか知らずか、今の今まで回答を保留にしてきた。 襲撃者、アレッシーとやらの対処に追われたかもしれないが、答える時間だけなら電車内でもあったはず。 しかし、娘か。 血縁関係を表すだけなら意味は一緒だが、ジョセフと俺のそれは違う。 娘との繋がりを断ち切ろうとした俺とは対照的に、ジョセフは――少なくとも当初は、身を案じていたのだろう。 そう、娘トリッシュは死んだ。荒木が嘘をついたというのは無いな、いずれ裏が取れるし、何より感覚で分かる。 ちらと音石を見る。不思議そうに首をかしげたので頭をなでてやる。 血縁上、トリッシュの母で俺の妻に当たるドナテラ・ウノとの出会いなど思い出せない。 娼婦のような感覚で見ることは無かったし恋もしたが、俺にとって愛は無用だったから。 組織の頂点に立とうとする身において、直接的な繋がりを持った者は邪魔者でしかなかったから。 だがジョルノに敗れた俺は、かつてのような絶頂を得ることはできないだろう。 それどころか度重なる「死」で精神は摩耗し、他人に無様な姿をさらしても何も思わなくなった。 平穏の中を生き長らえたところで、俺には何もない。 家族も、意地も、信念も、地位も、名誉も、愛も。 断ち切るべき因縁が残されているが、それを絶やすのは生きるための手段であって目的ではない。 死にたくないとは言った。だがそれならば俺は一体何のために生きている? そこで思考が堂々巡りに入ったから、俺は気付けなかった。 あれほど寒がっていた音石が、生まれたままの姿でつっ立っていたことに。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ
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『始まりの意味(後編)』 27KB 愛で いじめ 虐待 思いやり 差別・格差 仲違い 嫉妬 飼いゆ 野良ゆ 愛護人間 虐待人間 うんしー 本当は最初の設定は随分と違うものだったのよ…ウォッカ 5.説明するということ 金バッヂとは知識もあり、道徳心もあるゆっくりに与えられる物だ。されども、一度金バッヂを手にしたからといって、それが持続するわけではない。 金バッヂを笠に、他のゆっくり。例えば野良ゆっくりを差別し、暴挙を働くゆっくりがいる。それらは隠れゲスという風に呼ばれたりもする。 飼い主の知らぬところで、粗野な行動を行い、非人道的というか非ゆん道的な行為を行うゆっくりを指している。 そういったゆっくりは飼い主からは、悉く嫌われるものだ。 さて、れいむはどうだろうか。俺に事実と反する嘘をつき、相手が野良ゆっくりだからといって差別的な行為を行った。 そして俺が普通の食料を分け与えても構わないと、れいむに提案した。しかし、れいむは土下座を条件に与えるとまりさに言った。 俺は土下座を条件に食料を与えろなどとは言っていない。あくまで、自分の判断であげても構わないという許可を出したに過ぎない。 しかし、プライドの高い、意地っ張りなまりさはそれに屈さなかった。そのまりさに、今度は自らの糞尿を笑いながら放出したのである。 嘘をつき、同じゆっくりを差別し、自らの存在は高いところにあると考えるゆっくり。それは紛う事なきゲスである。 「残念だよ。お前は金バッヂだし、思いやりを持ってると思っていたんだがな。少なくともそう思って、接してきたし教育してきたんだがな」 「ゆあ…ゆあ…ど、どういうごどなの!?」 れいむは狼狽えていた。そんなれいむに、俺は上記の事を説明した。すると、れいむはブンブンと首を横に振り始めた。 「ちがう! ちがう! れいむげすじゃない! ゆっくりしてるもん!」 「そんな物は当てにならないんだよ」 「ちがう! ちがうよ!」 「何も違わないし、俺が求めていたのは金バッヂ以上に大切なものだ」 俺がそういうと横から、まりさが口を挟んできた。 「ゆへへへ! おこられてるのぜ! いいきみなのぜ!」 「まりさ、これはお前にも関係した話なんだぞ」 「ゆへへ…ゆへ…」 まりさは乾いた笑いを浮かべた後、すっかりと大人しくなった。れいむは逆に酷く焦る一方だった。 「ちがう! れいむはきんばっぢで、おにいさんのことをだいいちにかんがえていて…それからそれから…」 「それから?」 「すっごいゆっくりしているよ!」 気付けば、俺はれいむを右足で蹴飛ばしていた。 「ゆごべっ!」 そのままれいむは空中を舞うとリビングの端まで転がっていった。顔に赤い痣を作り、呻いていた。 「い、いだいいいいいいいい!! なにずるのおおおおお!!?」 「素が出たな」 「ゆひっ!? い、いだいごどじないでね! れいむがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はこの瞬間、全てを理解した。れいむは金バッヂである。しかし、所詮は取り繕いの金バッヂである。 何故、俺がこのような事をしたか説明しようと思った。しかし、それをするにはまだ時期尚早である。 「じゃあ、れいむとまりさを交換しなければならんな。そうでないと、益にならん」 「いだいよ! いだいよ! おにいざん、れいぶがわるがっだよ! あやばるよ!」 俺はれいむの声を無視して、れいむを掴み上げた。その際、金バッヂは外してやった。 「おぞらどんでるみだい!」 恒例の声を出したれいむを掴み上げたまま、俺は透明な箱まで近づいた。 「まりさ、聞いての通りだ。お前とれいむを交換する」 「こうかん…? なんなのぜ? まりさのかっこいいおぼうしと、こうかんするってことなのぜ?」 「いやいや、違う。お前はそこから出て飼いゆっくりとしての生活をしろ。れいむを、その糞尿地獄へ案内してやる」 「ゆがーん! ど、どぼぢでぞんなごどいうのおおおおお!!?」 怪訝そうに俺を見つめるまりさ。慌てふためくれいむ。俺は透明な箱の蓋を外すと、まりさを外へと出してやった。 「ゆゆ! すっさまじいかいほうかんなのぜ!」 そんな感想を述べるまりさを余所に、俺はれいむを透明な箱の一階部分に置いた。当然、蓋は閉めた。 「ゆやだあああああ!! だじでえええ!! だじでよおおおおお!! ぐざいよおおお!!」 「ゆゆー! まずはゆっくり、からだをきれいにしたいのぜ!」 泣き叫ぶれいむと、この上なくすっきりしたというまりさ。二匹はここに来るまで、ずっと対照的であった。 俺はまりさを風呂場へと連れて行くと、シャワーで軽く洗い流してやった。まりさは光沢を持った、とりあえずは美しいゆっくりになった。 「すっきりー!」 そう言うまりさを俺はリビングまで連れ戻す。れいむは相変わらず泣き叫んでいたが無視して、俺はまりさに説明をする。 「いいか、まりさ。よく聞け」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前は、れいむが今まで食べていた食料を食べて良しとする」 「ゆおっしゃああああああ!!」 「そして、あそこに閉じ込められたれいむに糞尿をするも良し。自らの餌を与えるも良しとする」 「ゆへへへ……ゆっくりりかいしたのぜ」 それから二時間余りが経過した頃だろうか。まりさは汚らしく食事を開始した。 「むーしゃむーしゃ…ししし、しあわせー!」 「ゆやああああああ!! れいぶのごはんざんがああああああ!!」 「うるさいのぜ! おまえはうんうんでもくってればいいのぜ!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!?」 「だっておまえは、のらゆっくりなのぜ!」 「ぢがううううううううう!! ごれはぢがうのおおおおおおお!!」 「ゆゆゆ? なにがちがうのかしらないけど、まりささまはうんうんしたくなったのぜ!」 「ゆ!? やべでねやべ…ごっぢごないでえええええええ!!」 れいむの言葉も虚しく、まりさは透明な箱にスロープを伝って行った。そこで排泄を始めるまりさ。 「ゆーんゆーん…すっきりぃ! うんうんとしーしーの、こらぼれーしょんはどうなのぜ?」 「ゆぎゃあああああああああ!! ぐざいいいいいいいいいい!! やだやだゆやだああああああ! おにいざんだずげでええええええ!!」 「ゆっへっへっへ! まりささまをばかにした、つけなのぜ!」 「ゆやああああああああああ!! ゆひぃ! ゆひぃ! もうやだおうぢがえるううううううううう!!」 余りの絶叫ぶりに、糞尿をまき散らしたまりさも言葉を失ってしまっている。 それほどれいむは乱れていた。俺はそれをジッと見ていた。 「……それをくわなきゃ、しぬのぜ」 「やだあああああああああ!! ごんなのだべだぐないいいいい!! のみだぐないいいいいい!! じにだぐないいいいいいい!!」 「しにたくないなら、たべるのぜ! たべたくないなら、しぬのぜ!」 「どっぢもいやだあああああああああ!! おにいざんだずげでええええええ!! ごごがらだじでええええええ!!」 「れいむ、おまえはいったいなんなのぜ? まりさがそこにいたときと、いってることがぜんぜんちがうのぜ!」 「うるざいいいいいいいい!! のらゆっぐじのぐぜに、ぐだぐだいうなああああああああ!!」 「いまのじょうきょうは、どうかんがえても、おまえのほうがのらゆっくりなのぜ!?」 「うるざいだまれええええええええ!! おにいざんおねがいだがらだずげでぐだざいいいいいいいいい!! れいぶあやばりばずがらあああああ!!」 れいむがこちらを涙で潤った瞳で、ジッと見つめた。俺はそれを鼻で笑うと、リビングを出て洋間へと向かった。 洋間へ辿り着き、例のモニターを見る。そこにはまりさの下で、絶望の表情のままリビングのドアを見つめ、固まったれいむがいた。 6.立場逆転? 「ふん、相手の気持ちを思いやれぬゆっくりでも、金バッヂは取れるものか……」 所詮、人が作った制度など欠陥があるのだろう。進み行く時代には、どんどんと後れを取っていく。 取り残された制度。そして老人達。孤独な老人達。大東亜戦争を戦い抜いた古強者達は、今や孤独。 「……おまえはいきるためにくろうしたことないのぜ?」 スピーカーから声が聞こえてきた。まりさの声だった。俺はモニターを見た。 そこには透明な箱の二階部分から、下を見下ろすまりさ。そして、一階部分には糞尿に混じって啜り泣くれいむがいた。 「れいぶは…れいぶはいがじでもらっでるんだよ…ぞんなのわがっでるよ…」 「いかしてもらってる? じゃあ、どうしてこんなことになってるのぜ?」 「ぞれは…れいぶがわるいがらだよ…ぎっど、なにがわるいごどじだがらだよ…だがら、おにいざんにごめんなざいじなぎゃいげないんだよ…」 「なんであやまるのぜ?」 「ゆっぐじがにんげんにわるいごどじだら、あやばるのはどうぜんでじょおおお!!?」 「……それがきんばっぢさんなのぜ?」 「あだりまえでじょおおおおおおおおお!!」 「じゃあ、どうしてあのくそにんげんが、れいむからきんばっぢをうばいとったのか、かんがえてみるのぜ」 「ぞれがわがっだらぐろうじないでじょおおおおお!! れいぶがなにがわるいごどやっだがらにぎまっでるでじょおおおお!!?」 中々、ゆっくりにしては深みのある話し合いだった。だが、れいむの言葉を聞いたまりさの表情が先程とは一変した。 「まりさは…まりさのおとうさんおかあさんは、にんげんにころされたのぜ……」 「だがらどうじだのおおおおおお!!? のらゆっぐじなんだがらごろざれであだりまえでじょおおおお!!?」 「だまってきくのぜ!」 「ゆひぃ!?」 激怒したまりさの声によって、れいむは震えながら黙り込んだ。それから、まりさはポツリポツリと呟き始めた。 「まりさのりょうしんは、にんげんさんにめいわくをかけたからしんだのぜ。それぐらい、まりさにだってわかるのぜ。 そのげんいんは、まりさがにんげんさんのくつをよごしたからなのぜ。まだ、あかゆっくりのじだいだったのぜ…」 「だ、だがらなんなの…」 「まりさと、まりさのりょうしんは、そのくそにんげんにあやまったのぜ。おねがいだから、たすけてくださいって。 それでも、くそにんげんのゆるしはえられなかったのぜ。さいしょにくそにんげんは、まりさのおとうさんをころしたのぜ。 まりさはすごくびっくりしたのぜ。かりもとくいで、つよいおとうさんが…あんないっしゅんでやられるとはおもわなかったのぜ」 「い、いいがげんにそのながばなしを…」 「いいから、だまってきくのぜ! まりささまは、だいじなはなしをしてるのぜ!」 「ゆひっ!?」 「おかあさんは、くそにんげんにゆるしてもらえないことをしると、まりさをくちのなかにいれてにげだしたのぜ。 うしろからくそにんげんの、あしおとがどんどんとちかづいてきたのぜ。おかあさんは、あるていどにげたところで、まりさをくさむらにかくしたのぜ。 それでおかあさんはいったのぜ。おかあさんはしぬけど、おまえだけはいきろって。ものすごい、らんぼうなくちょうだったのぜ。 まりさはいやだっていったのぜ。でも、おかあさんはそんなまりさを、つきとばしたのぜ……」 長い長いまりさの話が続いていた。要はまりさが赤ゆっくり時代に、人間の靴を何らかで汚してしまったのだという。 それが原因で最初に父親が殺された。母親は小さなまりさを口に入れると、逃げ出した。しかし、人間にすぐさま追いつかれた。 その直前に、母親は口からまりさを放り出すと「自分は死ぬが、お前は生きろ」と言ったという。 まりさは頑なにそれを拒んだが、母親はまりさを突き飛ばした。そして草むらに転がったまりさ。 母親は転がったまりさに向かって、最後の言葉を言ったそうだ。 「飼いゆっくりは生かされているが、野良ゆっくりは生きている。そして、人間の都合で殺されていく。でも、それはゆっくりだから仕方ない。 それでも悪い事をしたならば、何が悪かったのか知るべきだ。そして、責任を取るべきだ。その裁量が見合ったものでなくても、受け入れるしかない。 今回はついてなかった。まりさのせいで私は死ぬ。しかし、いずれ皆死ぬ。その時、何かのために死ぬならば、お母さんは歓迎する。特にまりさの為なら」 その長い言葉を、ゆっくりにしては珍しく早口で言った後、まりさの眼前で母親は人間に踏み殺されたそうだ。 まりさはそれからしばらく、その言葉の意味が分からぬままに生きていた。自堕落に生きて、そんじょそこらの野良ゆっくりと変わらぬ生活を営んでいたそうだ。 「まりさのおかあさんは……むかし、かいゆっくりだったそうなのぜ」 「だがら…なんなの…」 最早、心神喪失状態のれいむにまりさは尚も語り続けた。 「いまさっきまで、まりさはさいあくなじょうたいにおかれていたのぜ。でも、それのおかげで、なんとなくわかったのぜ」 「なにがわがっだっでいうの…れいぶはごんなひどいめにあっでるのに…」 「だれだって、ひどいめにあうのぜ? まりさがこうえんでくらしてたころ、べんちにもたれかかって、ためいきをついてるにんげんはいっぱいいたのぜ?」 「だからなんなのおおおおおお!!? れいむはかいゆっくりなんだよ!? とくべつなゆっくりなんだよ!? きんばっぢだっでもっでるんだよ!?」 「それがなんなのぜ!?」 「ゆ!?」 「きんばっぢがなんなのぜ?! にんげんがきめた"かち"なのぜ! かいゆっくりはすぺしゃるで、のらゆっくりはうんうんなんて、だれがきめたのぜ!?」 「ぞんなのじるわげないでじょおおおおおお!!?」 「きんばっぢのくせに、こたえられないのぜ? れいむは、じぶんがしたわるいことをりかいしてないのぜ!?」 「じらないがらごまっでるんでじょおおおおお!! わがらないがら、あやばっでもゆるじでもらえないがらごまっでるんでじょおおおお!!」 「それなのぜ」 「ゆ!?」 「それがさいあくなのぜ。なにがわるいかもしらないまま、あやまればすむとおもってるのぜ」 「あやばりゃ、ずむでじょおおおおおお!!?」 「ちがうのぜ…あやまってもすまないことはいっぱいあるのぜ…だから、まりさのりょうしんはころされたのぜ……」 「ゆっぎいいいいいいい!! おばえがなにいっでるがざっばりわがらないいいいいい!! ででいげええええ!!」 「いわれなくても、でていくのぜ。かいゆっくりになったら、ゆっくりできるなんてまぼろしだったのぜ。 でも、まりさはれいむとちがうのぜ。いま、うんうんとしーしーをれいむにいっぱいかけたのぜ。 でも、それはまちがいだったのぜ。まりさは、れいむをゆるすのぜ。おわびにこれでもたべるのぜ…」 何やら噛み合わぬ話だらけだった。俺がれいむとまりさを入れ替えたのは、実は「思いやり」を理解させるという目的があったからだ。 その「思いやり」は、単純に自分がされて嫌な事を他人にするな。自分がされて嬉しい事を、他人に率先して行え。 そういった道徳心を植え付けるための物だった。しかし、今現在。俺の目の前に映し出されている光景は違った。 れいむは飼いゆっくりは特別なものだと思い込み、何か粗相をしたら謝れば済むと思っている。なぜなら自分は金バッヂだからだ。 一方のまりさは辛酸を舐めるような人生もとい、ゆん生を歩んできた。そして、まりさは今し方何かに気付いた。 それは、まりさにとっては大切な事なのだろう。まりさは透明な箱を出て行き、器に盛りつけられたフードを口に含むと再び透明な箱へと戻っていった。 口の中に詰め込まれたフードを吐きだし、下にいるれいむに分け与えた。俺にとっては全くの誤算であった。 「……なんのづもり…?」 れいむが冷めた口調で、まりさに尋ねた。 「せめてものおわびなのぜ。まりさはここからでていくのぜ。まりさはのらゆっくりでいいのぜ。 のらゆっくりになって、なにかのためにいきるのぜ。そして、じぶんいがいのなにかのためにしんでいくのぜ。 きっと、それでいいのぜ。いままでいっぱい、ゆっくりがしぬところをみてきたのぜ。みんな、じぶんのいのちがおしかったのぜ。 でも、いまかんがえると、みんな、なにかのためにしんでいったのぜ。そのほとんどは、じぶんのおちびちゃんのためだったけども」 まりさの言葉がスピーカーから改めて響き渡った。俺はそっと洋間を出て、リビングに足を踏み入れた。 「ゆ…ちょうどよかったのぜ、くそにんげん。まりささまは、ここからでていくのぜ」 「いや、その必要は無い」 「…ゆ?」 「おにいざん…なにをがんがえでるの…」 7.鬼威惨の思惑。 俺はビジネスをしている。孤独な老人相手に、話し相手を紹介するという仕事だ。まるでホスピスでも紹介するような気分である。 死期を目前とした老人達がいる。その老人達は子供達がいたり、いなかったり様々だ。しかし、それに係わらず孤独を抱え込む老人は多い。 俺はそんな老人をターゲットにした。思いやりを持ち、それなりの知識を持ち得た人語を話す生物。ゆっくりを売りつけるのだ。 代償は老人達の遺産である。ただし、ゆっくりを必要とするならばペットショップで済む話だ。それなら、俺の出番はない。 ただし、老人達が求めるのは腹を割って話し合える仲間。いわば、家族といった存在である。 低級な銅バッヂでは無理があるし、かといって金バッヂだからといって世話は欠かせない。 そして老人達は孫に甘い性質を持っている。ゆっくりはいわば永遠の子供のような存在である。 当然、老人達はゆっくり達を甘やかし続けるだろう。それによって増長し続けるゲスの度合い。 老人達が死ぬ頃には、純度百パーセントのゲスのできあがり。こんな筈ではなかったと思いながらも、そんなゲスゆっくりに看取られるのは御免被るはずだ。 だから、俺は「思いやり」を持ったゆっくりを創り上げる事にした。 どれだけ甘やかしても自制を欠かさず、老人達を腹を割って話し合える。そんな存在を作り出そうとした。 そしてそれは、今のところ上手く行っている。俺が納入したゆっくり達は、老人の最期まで看取る。 自分なりの、ゆっくりなりの言葉で励ましながら、愛情を持って対等に接していく。そして老人は死ぬ。 老人の死後、遺産は俺に入ってくる。勿論、期待に添えなかった場合は俺に遺産は入らない。ガメツイ親族や国に財産全てを奪われる。 残されたゆっくり達の殆どは老人の後を追って自殺する。皆一様に老人の後を追いたい、老人と天国で会いたいという理由で自殺を遂げるのだ。 中にはそれを拒む者もいる。自己保身というよりは、他にも孤独を抱え込んだ老人がいるはずだ。 その老人達の面倒を看たい。せめて、老人達の心の支えになりたい。そういったゆっくり達も少数ではあるが存在する。 「思いやり」や「自己犠牲」は言葉に表すと簡単である。しかし、これらを行えるのは人間でも数少ないのが現状だ。 ましてゆっくりに教育を施し、こういった概念を教え込むのには時間が掛かる。そして、俺はれいむに期待していた。 金バッヂを取得できる程の餡子がある。そして、思いやりがあった。老人達の世話をさせるには十分だった。 それの最終確認として二階建て住宅のような透明な箱と、野良ゆっくりのまりさを使った。 結果はいわずもがなである。最悪であった。れいむは差別をし、自分と違うというだけで相手を糞尿まみれにする。 その顔に反省の色はないし、一階部分に閉じ込められた今となっても何が悪いのかさっぱり分からないようだ。 ここからは俺の勘になる。もし、れいむをこのまま老人に引き渡したとしよう。 上っ面の演技で、上っ面の親切と思いやりを演じ、上っ面の涙声で老人を看取るだろう。 そんな事はあってはならない。私の顧客は、祖国のために戦った老人達が殆どを占めているのだ。 そんな彼らにビジネスといえども、感情無しで商売は出来ない。俺は彼らに誠実でありたい。 それをぶち壊されないための最終テストに、れいむは見事失敗した。そして意外な事に、俺が求めていた事をまりさが理解していた。 だから俺はまりさに、今までの事を詫びつつもこれからの事を話さなくてはならない。俺はそっと目の前のまりさに口を開いた。 「話をしよう」 8.誰が為 「はなし? なんなのぜ? まりささまは、もうここからでていってやりなおしたいのぜ」 まりさが眉間に皺を寄せて言った。俺は正座をすると、手を床について頭を下げた。土下座である。 「まりさ! 申し訳なかった!」 「ゆ!? ななな、なんなのぜ!?」 「おにいざんどぼぢであやまっでるの!? ぞいづはのらゆっぐじだよ! あど、れいぶがゆっぐじあやばるがら、ごごがらだじでね!」 困惑するまりさと、余計な一言を付け加えるれいむ。俺は頭を上げて、ジッとまりさを見つめた。 「まりさ、俺はお前を利用した。それは事実だ」 「ゆ? りよう? なんでもいいから、さっさとここからでたいのぜ」 「まりさ、お前は人間の為に働けるか?」 「ゆ!? なんで、くそにんげんのためにはたらかなくちゃいけないのぜ!?」 俺は説明した。孤独な老人がいる事。皆、何かのために戦ったが最期には独りぼっちになっていること。その全てを、れいむにも聞こえる音量で話した。 「お前は痛みを理解し、思いやり、自己犠牲を理解している」 「……でも、まりさは」 「野良ゆっくりだと言いたいのか? それは間違いだ。お前は俺の飼いゆっくりである事に違いない」 「ゆぅ…でも、かいゆっくりはまりさにはむいてないのぜ! やめるのぜ!」 「強制はしない。出て行きたいなら出て行けばいい。ただ、お前を必要としている人間がたくさんいることを忘れるな」 「ひつよう…? まりさを…? な、なんのじょうだんなのぜ?」 「お前とれいむのやり取り。今までの全てを俺は見聞きしていた」 「ゆうううううううううううう!!? まっでえええええ!! おにいざんまっでえええええ!!」 れいむが表情を一変させて、大声で叫び始めた。しかし、俺には最早れいむなど関係なかった。 「まりさ、もう一度尋ねる。お前を必要としている者のために、どうか働いてくれないか」 「……まりさはあたまわるいのぜ…そんなのが、つとまるかどうか…」 「お前はあのゲスれいむを許した。そして、自らの罪も謝った。お前の死んだ母親の言葉も、今し方お前自身は理解した」 「……っ!」 「もういいだろう。お前は一体何が"ゆっくり"なのかを理解したはずだ」 俺は土下座を止めて立ち上がり、まりさに向かってそう言った。まりさは顔を伏せながら、ポツリポツリと言い始めた。 「どうしてなのぜ……なにもしらずに、ばかやってたほうがよかったのぜ…」 「それすらも理解したならば、バッヂなんてのは要らないはずだ。お前にはそれだけの資格がある。理解した以上、お前にはそれだけの義務がある」 まりさはしばらくの沈黙の後、顔を上げてこちらに目を向けた。その目は何かを覚悟したような目だった。 「わかったのぜ…! まりさにできることはかぎられてるのぜ…でも、なんとかしてみるのぜ…!」 「ベストを尽くせ。後はお前次第だ。下手をすれば死ぬかも知れない。だが、お前はこの上なく大切なものを得られるだろう」 「ゆ…そのたいせつなものってなんなのぜ…?」 「そうだな。筆舌しがたいものだ。思いやりや自己犠牲といった言葉では軽薄すぎる。重く、暖かいものだ」 「……わかったのぜ。できることから、はじめてみるのぜ…」 「そうか、それは良かった」 俺はまりさに向けてそれだけ言うと、ポケットから携帯電話を取りだした。宛先は既に契約した老人だ。 言葉遣いとモラルに問題有り。しかし、大切なものが何かは理解している。それだけ伝えると、老人は契約を良しとした。 「契約成立だ」 「ゆ…」 俺は携帯を閉じてまりさに言った。 「お前はこれから、ある老人の下で生活する事になる。その老人は非常に粗野だ。だが、お前同様大切なものが何かは分かっている。 事実、その老人はその大切なものの為に戦った。だが今は独りで生活している。まりさ、今度はお前が彼のために戦ってくれないか」 「いいのぜ…やってやるのぜ……それに、"そや"っていうのは、らんぼうってことなのぜ? ……なんだかきがあいそうなのぜ!」 「そうか、それは良かった。では、玄関で待っていてくれ」 俺はリビングの開け放たれたドアを指さした。まりさはその方向に向かって、部屋を去った。 取り残された俺と、透明な箱の中に入ったれいむ。 「おにいざん…」 「ん、どうした?」 「れいぶはきんばっぢだよ…」 「ああ、そうだったな」 「やざじぐじないどだめなんだよ…」 「それはお前が勝手に決めた事だ」 「ぞんなのじらないよ…れいぶ、おにいざんのだめに…いっばいづぐじだよ…いっばいゆっぐじざぜだよ…」 「例えばどんなことだ?」 「……れいぶのゆっぐじじだ、ずがだをみぜで、おにいざんをゆっぐじざぜでだよ」 「ああ、今まではそれで良かった。でも、お前はダメだ」 「どぼぢで…」 「お前は、あのまりさと協力すべきだった。せめて、粗野なまりさに対して教育を行うべきだった。 それだというのに、お前は差別をした。とても、金バッヂとは思えないような行動でな」 「だっで…あいづはのらゆっぐじ」 「未だ分からないのか? 金バッヂだろうと、銀バッヂだろうと、野良だろうと変わらないんだ」 「なにが…なにががわらないんだあああああああ!! ばがやろおおおおおおおお!!」 「お前は金バッヂだろうと! 何バッヂだろうと! ゆっくりなんだ! 何一つ他者と変わらぬゆっくりなんだ!」 「ゆ゛っ……!!」 れいむはそれっきり押し黙った。俺は手間暇掛けて育てたれいむに、こんな事を言うつもりは無かった。 しかし、それも当初だけの事。今となってはどうでもいいことだ。俺は部屋を後にすると、玄関に佇むまりさに声を掛けた。 「おい、まりさ」 「ゆ? なんなのぜ?」 「お前にこれをやるよ」 そう言って俺はポケットから、れいむから没収した金バッヂを取り出し、まりさの帽子に取り付けた。 「きんばっぢなのぜ? でも…これはれいむの…」 「あいつにその資格は無い。お前はこれを教訓に、誰が為に生きるかを考えてくれ」 「ゆゆ…ゆっくりりかいしたのぜ…でも、くそにんげん。これだけはおぼえておくのぜ」 「何だ?」 「ゆっくりは……すくなくとも、まりさのねだんは、ほかのだれにもきめられないのぜ!!」 「……ああ、何者もお前の値段を決められはしないさ。お前が自分を見限らない限りは」 「ゆっへん!!」 まりさは力強く返事をした。やがて、引き取りの業者が来た。まりさを老人の下へと連れて行くのが彼らの仕事だ。 まりさが去った後、俺はリビングに戻った。 「…………だせ」 「断る」 「……だせ」 「お断りだ」 「だぜえええええええええええ!! れいぶをごごがらだぜええええええええ!! きんばっぢだぞおおおおおおお!! かいゆっぐじだぞおおおおおおおおお!! おまえをさんざんゆっぐじざぜでぎだだろおおおお!! おんじらずううううう!!!」 「そうか、そんなに出たいのか」 「でだいにぎまっでるだろおおおおおおお!! ごんなうんうんど、しーしーにまみれだどごろに、だれがいだいっでいうんだあああああ!!?」 「じゃあ、出してやろう。条件付きだがな」 「……ゆ゛!?」 俺は携帯電話を取りだし、先程とは別の業者に電話を掛けた。相手は加工所の技術担当の人間だ。 9.エピローグ的な あれから数ヶ月が過ぎた。例の老人は死んだ。そして、俺はゆっくり達に思いやりと自己犠牲を説いている。 家の中で説教を垂れているのだが、相手は一匹ではない。複数のゆっくりだ。何匹もが気怠そうに話を聞いている。 今度からは教育の方法を変えた。言う事を聞かなければ処刑。上っ面だけで取り繕うならば、やはり処刑。 本当に思いやりというものを理解した者だけが、生きて出られる。ただし、行き先は死にかけの老人の下ではある。 ここにいるのは全て野良ゆっくりである。皆が皆、飼いゆっくりになることを望んでここに来たのだ。 そして、俺の隣にはまりさがいる。そうだ、あのまりさだ。言葉には出来ない大切なものを理解した、まりさがいる。 まりさも、俺の真似をして説教を垂れている。文句を垂れるゆっくりには、体当たりで制裁を加える。 いわば鉄拳制裁な訳だが、まりさは至って真面目である。ここには、あのれいむはいない。今現在、どこで何をしてるかも分からない。 れいむは、俺が呼んだ加工所の技術者によって、不老不死の体に仕立て上げられた。何をどうやっても死ぬ事すらできない。 何かのために生きる事、死ぬ事ができないというのは、どれほどの不幸か。また、それを理解するのはいつの事なのか。 俺が死んだ後だろうか。少なくとも、間違ってもあの駄作であるれいむに最期を見届けては欲しくない。 俺はこれからも老人達にゆっくりを提供し続ける。遺産と引き替えに、大切なものを届ける。失敗は許されない。俺は後悔したくないからだ。 これで俺の話は終わる。しかし、俺とまりさの物語は続くだろう。死を迎えるその日まで。 10.れいむ れいむは加工所の技術者によって、不老不死の体に作り替えられた。硫酸を掛けても、爆撃をされても死なない体になっていた。 代償として歩くスピードは大きく落ちた。小麦粉の体は鋼になった。すーりすーりもできない。まして子作りもできない体である。 「ゆぎぎ…どぼぢでごんなごどに…」 れいむは悔しくてたまらなかった。金バッヂも剥奪され、妙な体に仕立て上げられた。その挙げ句に野良ゆっくり生活を営む事になった。 死なない体。それは飢えの苦しみ、刺激される痛みが消え去るわけではない。苦痛から逃れる最後の手段。死を奪われたのだ。 そして生きようにも、普通の生き方は出来ない。飾りこそあれど、鉄仮面のような鋼の体では、他のゆっくりとは仲良くできない。 その見てくれからして、話しかける前に避けられてしまう。実にゆっくりできない生活を送っていた。 それでもれいむは生き続ける。何の意味もない、無意味な灰色で乾ききった人生を送り続ける。 数年が経ち、数十年が経ち、数千年が経った。人類も滅び、ゆっくりも何もかも滅びた。植物などはとっくに消え失せていた。 あるのは明けない夜と、不毛の大地と枯れた海。ただそれだけだった。話しかける相手もいなければ、怒りをぶつける相手もいなかった。 れいむは世界中を旅した。何処かに誰かが生きていると信じて。しかし、重い足取りでの旅は苦痛でしかなかった。 それでも希望を持って歩き続けた。やがて誰もいない、れいむ独りぼっちであることを知る。 「だれが…だれが…ざびじいよ…いっじょに…いっじょにゆっぐじじようよ…」 れいむは呟いたが、その言葉に返ってくる返事はなかった。世界が滅亡した原因はれいむには分からない。 大きな光に包まれて、瞬きをした瞬間に全てが消え去っていた。 旅を終え、れいむは動く事を止めた。そして後悔した。誰かの為に生きて、誰かの為に死ぬという事。 それがどれだけ大変で、幸せに満ち溢れた栄誉のあるものかと。鬼威惨は、れいむにそれを教えようとしていた。 しかし、れいむは理解していなかった。反対に、出会って間もない野良まりさは理解した。 「……ごべんなざい…」 全ての物事を理解し、自分の行った悪行を詫びた。その時、自分の内部で何か機械の動作する音が聞こえた。 「ゆ…なに…」 「おめでとう」 「ゆ…?!」 鬼威惨の声が頭の中から聞こえてきた。それと同時に自らの意識も段々と薄れてきた。 「君は多くの時間を費やした。だが、俺が伝えたかった事を理解できた。だから、お前は死ぬ」 「ゆ……」 「嬉しいか」 「ゆん…ゆっぐじりがいでぎだだげでも…れいぶは…れいぶは…」 「嬉しかった」と言おうとした。でも、れいむはそれを言い切る前に安寧の笑みを浮かべて死んだ。 鬼威惨と技術者は、不老不死の体に死をもたらすトリガーを設定していたのだ。それが、れいむの最期であり始まりだった。 機械と化したれいむはバラバラに崩れた。餡子が漏れ出し、地上に染みを残した。それから数ヶ月経った。 れいむが死んだ場所には小さな一輪の花が咲いていた。僅かながらではあるが、太陽の光が差し込んでいた。 その一輪の花に向かって光を射し込ませていた。雨はたったその一輪の花のために、降っては止んでを繰り返した。 れいむは何か尊いものの為に死ぬ事が出来た。だが、気付くのが遅すぎたのだ。全ては理解できなかったせいで。 終わり あとがき いやね、二階建ての透明な箱で虐待するのが最初の設定だったのね。 それが、ポーランドの映画の「誰がため」という映画を見たら、何か色々書きたくなってしまっちゃって。 そんで、結果こういう作品になっちゃったのよ。で、読み返したらやっぱり、自分の腕は未熟だなぁって思ったよ。 いや、校正は結構やったのよ。ウォッカ呑みながらだけれども。本当にコテ名の通り、ポマギーチェ状態ですわ。 専門学校の手続きもやらなくちゃいけないし、高校時代の文芸部からのお誘いで作品も書かなくちゃいけないし。 それを放り出して、これに専念してたらあっという間に時間が経って、マジでポマギーチェ。 一応参考作品としては「サルバドールの朝」というスペイン映画と、「誰がため」というポーランド映画。 いずれも実話を参考にした作品なのね。これを連続で見ると胃が重くなるから、要注意。 ちなみに「誰がため」には、「カジノロワイアル/007」で登場した悪役の人が、助演を務めているからオススメです。 「サルバドールの朝」は、ガロットという処刑道具が使われるシーンがあるけど、それが非常に痛々しい。 「ゆっくりうむ」と「eratoho」作者さん達、頑張ってえええええ!!